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執筆者の写真院長

便秘を甘く見てはいけません!

更新日:2019年7月8日

便秘は

食事の見直しなどで効果が出ることは少なく、結局は薬物療法に頼らなくてはならないよな〰というのが私の実感でした。

そのため、2013年の小児の便秘ガイドラインに従って薬物治療(浣腸、マルツエキス、モニラック、酸化マグネシウムなど)してきたのですが、今ひとつ満足な効果が出ずに悶々としていました。


そんな時、欧米ではすでに標準薬として広く使われていたポリエチレングリコール製剤(モビコール)が2018年12月からようやく使用できるようになり、早速使用し始めたところ明らかな治療効果を感じることができました。

スルスルとバナナうんちがたっぷり出て、子どもたちも親御さん方もニコニコ

不思議なもので、この頃から便秘のご相談をいただくことが急に増え、改めて勉強し直しておりました。

特に、治療をいつまで、何を目標に続けるべきかが大きな疑問となり調べていたところ


ちょうど

日本小児科医会総会フォーラムin京都で中野美和子先生の小児の便秘についての教育セミナーがあるのを見つけ参加してきました。


中野美和子先生はさいたま市立病院で排便外来を開設し、ガイドラインの作成にも関わられた方です。

先生は「排便は自律神経の影響が圧倒的に大きく、食事(整腸剤、ヨーグルトや野菜をたくさん摂るなど)や生活改善でどうにかなるものではなく、さっさと薬物療法や浣腸でしっかり治療をする必要がある。」「便秘による二次障害を防がなくてはならない。」「便秘の治療は10年でも15年でも、ずっと続けたほうが良い!」と強調しておられました。


....ずっとか(泣)


一応、食い下がって質問してきました。

治療で便性

がどんどんゆるくなっていいくようなら、徐々に減量して、最終的にはクスリを止めることもできるようです。

確かに自律神経相手ですものね。

便秘の皆さん 気長にやっていきましょう。

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